その男、朱中紅葉

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「さて、やっとお父さんも席についたことだし朝ご飯にしましょう。」 副院長の声に俺も含めてみんなが手を合わせる。 「それでは、いただきます。」 『い た だ き ま す !』 数十分後 「ご馳走さま。」 「お粗末様だよ?」 院長の言葉に元気よく椛が答える。ふむ、椛をみてると和むなぁ。 ホンワカしてると副院長が俺と椛を呼んだ。 「ほら、2人とも。いそがないと時間ないわよ。」 その言葉に促され時計を見てみると、長針は8を指す寸前だった。 …………マズい。 「椛!」 「うん!」 『遅刻だあああぁぁ.......』 俺と椛は叫びながら部屋に戻り、超速で準備を整えホームを後にしたのだった。
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