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「て、てめぇ!ふざけやがって!」
サングラスを外しているので『眼』が発動している。
『眼』のおかげで不良Dがどのように動くのか、どこが弱点なのか、――名前年齢性別性格血液型好きな人人生の黒歴史
およそ、対象の全てに関する情報が俺には視える、視えてしまう。
「視えてるぜ、お前の総てが!」
不良D辺りが持っていた金属バットを振り下ろしてきたので、最小限の動きでかわす。
と、同時に顔面にカウンターを喰らわせる。あっさりとやられたDを見て大部分が諦めたのか逃げ出した。
残っているのは、マサヤン(故)と不良D(故)。リーダー格っぽいリーゼントと不良A、B、C。
俺はリーゼントに質問をした。
「で、何の用だ?」
「二年生にサングラスかけた生意気なヤツがいると聞いた。」
リーゼントはそこで句切ると視線をマサヤンから俺に向けた。
「なるほど、マサヤンとチリをやるとはな。しかも無駄なダメージは与えず、的確に意識を奪う。……惚れ惚れするな。」
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