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その日の夜
「あ~・・早く帰りたい!!」
技と大声で言うから、耳が痛い。
「少しは控えてくれよ、朱希?」
一応森の中だが、聖都にも近いんだから。
「解ってる。・・姉さんを出し抜けない事位な!!」
声のボリュームをさげてくれって言っても、抑えろと言うと、機嫌まで抑えちまうからな。
「取り合えず、来てるみたいだな。」
静かに淡々とした言い方の時は、榑徒が仕事時になった合図。
「なら、近くで見てるよ。」
そう言うと消え、近くの樹に身を隠していて。
「仕方ない奴だな。まぁ、良いか。」
その方が俺も殺りやすい。
そんな事を考えながら、異空間に閉まっていた、柄が薄赤黒色の長剣を取り出す。
さぁ、消えて貰おうではないか。
この場所からな。
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