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「で、死神って具体的にどんなことしてるんだ?」
なんとか気まずい空気から脱するためになんとなく思い付いた疑問を投げかけてみる
「特にやることはないです」
「え!?死者の魂を神様のとこに連れて行くんじゃないの!?」
てっきりそのための死神かと
「えっと……目の前で人が死んだ時だけ、神様の所まで連れて行くです。目の前で人が死ぬことなんか滅多にないですから」
「あぁ、なるほどなるほど。つまり俺に会ったのも偶然ってことか」
「はいです。死神から見て生きてる人と死んだ人の魂はハッキリ見分けがつかないです」
「ハッキリ見えすぎてわかんねってことか」
「そういうことです」
んじゃなおさら俺死神になりたくなってきたぞ
つまりはのんびり暮らせばいいんだしな
「そうですね。私もふらふら歩いてるだけですから」
「へー。なんかもう心読まれるの慣れたな」
「それで……えっと………死神になってくれるですか?」
「ん、いいよ。」
「ありがとうございますです!!じゃあ早速神様の所に行くですよ!!」
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