第4章

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◆◆◆◆ 「……奏ったら、聞いてたのね。恥ずかしい所見せ……いいえ、聞かせちゃったわね。まぁ、夜にでもちゃんと話しておきましょう。……それにしても。」 私は自分の唇をそっと撫でた。 凱君に話したように、一線は越えなかったけどそれ以外の事を私はしてきた。キスだって何回もした。 でも、凱君とのキスは今までと違ってとても心地良いものだった。胸を触られたりキスをされたりする度に、体や心が恐怖に怯えていたけど、それが全然なかった。むしろもっと…… や、やだ……思い出したら急に恥ずかしくなってきちゃった……!しかも何か、ドキドキしてきちゃったし……! 「……凱君には色々良くして貰ってばかりね。この家に住まわせて貰えたうえに……こんな気持ちまで貰えるなんて。」 本当、私達ってば運が良かったわね。 「って、お鍋吹いちゃってる!」 いけないわ。料理に集中しなきゃ。美味しいもの作って、誉めて貰いたいしね♪ えーと、お塩はこの棚かな?
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