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女の子が振り向く……
が、銃口を見れば
「ヒッ!?」と声をあげぶるぶると震えながら後ろに下がる。
「ち、違う!
俺はそんなんじゃ……!!」
その姿を見て慌てて銃を自分の制服のウチポケットにしまい、説得を試みた。
「しゅ、修学旅行かなんかでここに来たのか?」
女の子はぶるぶると震えながらも首を横に振る。
「じゃあ……
家族旅行は……違うな。」
制服姿であるということを考えればその答えは簡単に消された。
「もしや……!」と考えが一つあがる。
「ここに来る前の記憶はどんなの?」
ユウが聞けば女の子は目から零れ出てくる涙を手で拭いながら衝撃の答えを述べた。
「-部活の休憩でお茶をして、その時に仲間のドラムスティックがおでこに当たったのが……」
「そして、気絶した……
とか?」
「ああ。多分……」
ユウは間違いないと思った。
彼女も自分と同じだと。
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