序章

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・ -地下鉄内 二人で会話を軽くしながらゆっくりと先へ進む。 「サッカーって、ポジションはどこをやっていたんだ?」 「センターバック。 あまり上手くねぇが…… そっちはバンドで何を?」 「ベース。 私もあまり上手くないけど……」 弾んでいた会話が突然続かなくなってしまった。 気まずい空気が流れ出した為にユウは何とかしようと話を続けようと試みる。 「あ、えっと…… どうしてベースを? ギターでも良かったんじゃないか?」 「だって……」 頬が赤く染まり、モゴモゴし始める。 そして…… 「ギターってやっぱり目立つから…… 恥ずかしい。」 その澪の姿を見て不意に可愛いと思ってしまったユウ。 オフン!と咳き込み何とか紛らわす。 「でも、やりたいって思ったことはあるだろ?」 「自分がギターやってるのを想像すると……」 プシュ~と言う音と共に頭から煙のようなものが出てきて急にバタリと
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