序章

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辺りを確認すれば駅の名前が見えた。 新宿だ。 「はぁ?」 思わず声を出してしまった。 彼の学校は兵庫県にある。 どうやってここに来たのかなどはもちろん知らない。 彼は授業中に寝ていただけなのだから。 気を取り直してとりあえず再び歩きだす…… すると、小さいが女性の泣き声が聞こえてきた。 「誰かいるのか!?」 おーい!と叫びながら辺りを懐中電灯で照らしながら確認する。 誰もいない。 仕方無しに耳を頼りにして声が聞こえてくる方へ一歩一歩歩く。 そして懐中電灯で照らす…… すると、前髪がおかっぱで後髪がロングの制服を着た女の子がしくしくと泣いているのを見つけた。 ゾンビかもしれないと恐れながらもユウはM29を構えながらも「キミ……」と話し掛けてみた。
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