入学式

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学園内にはいると所々からひそひそ声が聞こえる。 (ダークエルフだ。) (なんで、ダークエルフが学園に‥) (なんか新入生にもう一人ダークエルフいたぞ。) (マジかよ。よく人前に出れるもんだな。) またか‥と千歳は呟くが涼はニコニコとしている。 「学園長室にいけって言ってたよなぁ?どこやねん‥。広すぎてわからへん。」 困った顔をして千歳を見る涼。 「仕方ない。聞くか。」 千歳は周りを見渡し、一人の生徒を見つけ話かける。 「なぁ、すまないが学園長室はどこかわかるか?」 「うん。わかるよ!あ、噂になってたダークエルフだね!」 話しかけた少年は元気良く答える。水色の髪に青色の瞳が特徴的だ。 「こっちこっち!」 千歳の手を引き走る生徒。 「お、おい。涼!早く来い!」 生徒に引っ張られて、もう見えなくなる寸前に焦って涼を呼ぶ千歳。 「ま、まってぇなぁ!ちとせぇ、置いていかないでぇ!」 引っ張られる千歳に続いて走る涼。 三人の姿はもう見えなくなっていた。
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