魔力制御具

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「おう、久しぶりだな。元アークエンジェルス、光のラグエル。またの名を皇光の殲滅者。」 千歳はナイフを首から離しながら彼の代わりに自己紹介をする。 「クロノス様。私はもうギルドは脱退したのですから今はただの【出虱 光耶(デジラミ コウヤ)】ですよ。」 「おお!ラグエルか!いや、今は出虱さんと呼んだほうがええかなぁ?ワイの姿びっくりしたやろ?」 「はい、お久しぶりです。ラファエルさん。まさかダークエルフだったとは。まだ差別も消えてはおりませんし、学園でも非難はあることでしょうが頑張ってください。さ、もう時間もだいぶたってしまいました。さっさと行きましょう。」 千歳が時計を見ると出虱とあってからすでに20分もの時が流れていた。 「出虱さん。」 「さんはいりませんよ。」 「じゃあ、出虱。もしかしてここの店主って…」 千歳は出虱に恐る恐る聞いている。涼も気づいたようでハッと顔を上げる。 「ええ、私の嫁…元アークエンジェルス氷のサラカエルですよ。」 ニコニコと出虱が答える。 「やっぱりそうか。お前らは結婚してアークエンジェルスやめたんだもんなぁ。」 千歳は幸せそうで何よりだと呟きニコニコとしている。 「ヤダサラカエルコワイヤダコワイコワイヤダ。」 涼はというと、壊れている。よほど怖い人物なのだろうか。 「さぁここですよ。お入りください。」 千歳が扉に入った瞬間…
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