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まだ週の半ばであることにうんざりしながら、自分のアパートの帰路にあるコンビニで、シーチキンマヨネーズのおにぎりと、微妙に健康に気を使い、15品目具材が入ったサラダを買った。
自炊は週末以外ほとんどしない。
週末の自炊も最近は、2日ともカレー、とか、冷蔵庫に眠る干からびた野菜を塩コショウで炒めるだけ、といった、料理と呼んでいいものかと加代子ですら考えてしまう、手抜き料理だった。
少し前に流行った干物女を思い出す。
恋愛に、仕事に疲れたアラサーの干からびた女。
まさに自分のことじゃないか。
一年、二年と社会人をやってるうちはよかった。
夢や希望があったわけではないけど、仕事を続ければ何か見つかるんじゃないかと期待した。
去年くらいからだ。
まだ辞めないのか、といった周りの目。
そういうのを感じ始めて、居心地が悪くて、今の生活を続けていても、何も見つからないと悟った。
悟ってしまってからは、下がり続けるモチベーションをどうしていいかわからず、辞めたい、でも辞められない…とループにはまり、更にやる気がなくなるばかりだった。
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