バカヤロー! うるさくて死んでられねーじゃねーか!

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「コントって、あれか? 芸人がふざけた事をするあれか?」 「それです」 「……呆れたよ、天童聖亜。お前は前々から変わり者だとは思っていたが、まさか演劇部を乗っとって馬鹿な事をする部を作るなんてな」 「お誉め頂きありがとうございますおさん」 「……駄目だ、馬鹿が移る。今後お前らとは極力関わらない事にする」 「な、なんやてぇこの先公……」 「やはり、厳しい人だな」 「がははは、バカって移るのか? じゃあみんなとっくにバカだな!」  先輩達の言葉を無視し、南宙先生は再度僕を睨みつけた。 「日ノ、お前はまだ日が浅い。辞めるなら今の内だぞ」 「えっ……」 「これ以上こんな馬鹿な連中と一緒にいると、お前までおかしくなるぞ。さすがに自分のクラスから馬鹿を出したくはないからな」
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