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「わしも長いこと生きてきたが、こんな楽しいお祭りは初めてじゃ…。」
ピョンタのお爺さんでした。
「このたびは本当に有難うございました。皆さんのお陰で、私たちの家族もこうして、明るい太陽のもとで暮らすことができるようになりました。
どんなに感謝しても、感謝しても足りないくらいですわ。」
母さんは心からそう思いました。
「明日はぜひ、家の方にも遊びに来て下さい。孫達が…ピョンタの弟達ですが…そろって風邪をひきましてね。そりゃ大変だったんですよ。9人もいるのでね。わしとばあさん、それにあの子らの両親で、交代で看病しましたよ。
今はすっかり元気になって、踊っていますよ。ハハハ…。
ピョンタも最近では、色々家の手伝いをしてくれるようになって助かります。」
「ピョンタさんは本当に優しいお子さんですね。」
「はい、自慢の孫です。…それはそうと、お母さんも手をつけてもらうといいですよ。車の両側に車輪をつけておきましたので、自分で車椅子を押して、どこへでも好きな所へ行けますから。」
おじいさんはさらに続けました。
「この車イスは皆で材料を集めて協力して作ったんじゃよ。」
「本当に有難うございます。何とお礼を言って良いか言葉になりません。」
お母さんは心からの感謝の言葉を伝えました。
「礼などいらんよ。何かのご縁で出会った者同士、これからも仲良くやっていきましょう。」
ピョンタのお爺さんはそう言うと、上機嫌で踊りの輪の中に入って行きました。
お祭りは、いつまでもいつまでも続きました。
終わり
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