ひとりぼっちの大きな石

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小さな山あいの村の中を、川がゆったりと流れていました。  野原の中を流れているので、色とりどりの花が水辺に映りとてもきれいです。  その川の底には、大きな石がポツンと一人ぼっちで住んでいました。  何百年も何千年もたった一人きりで、さみしく暮らしていました。  ある日、激しい嵐がこの村を襲いました。  雨や風にまじって、カミナリがもの凄い音をたてています。  大きな石は不安でたまりませんでした。  たった一人で、川底でふるえながら、嵐が去っていくのを待ちました。  しかし、嵐はますます激しくなるばかりです。  天と地を引き裂くように、バリバリッと稲妻が光った瞬間、大きな石は悲鳴をあげました。  何とカミナリは、川底にいた大きな石の上に落ちたのです。  大きな石は、ショックと痛みでそのまま気を失ってしまいました。image=398440477.jpg
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