11人が本棚に入れています
本棚に追加
で、あれから一週間後。
また、何で笑ってんのか聞いたんだよ。
で、止めさせようと思った訳。
サークルの先輩がアイツに目を付けててさ。
またパシリとかに使われたら可哀想だなーって思ったから。
そしたらアイツ、「しょうがないんだ」って言ってまた逃げ出したんだよ。
人の気遣い何だと思ってんだって最初は思った。
で、追いかけた。
で、捕まえて、吐かそうとした。
でも、「しょうがないんだ」の一点張りで。
これ以上問い詰めても埒が明かないって事で「そっか」って言って帰った。
次の日、講義が終わった後。
拓真がさ、「昨日はごめん。いつかまた話す」って謝ってきたんだよ。いつもの屈託のない笑顔で。
何で謝ったんだろうな。
問い詰めたのは俺の方なのに。
だけどまた次の日、遂に事件は起きたんだ。
最初のコメントを投稿しよう!