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「何で茶ローブまで走って殺さなかった!!」
味方を殺してしまって動揺している敵にダメ出しをしてから顔面を殴る。敵は壁に強く打ち付けられて気絶したのか、ズルズルとずり落ちた。
「こんなものか……」
昂揚した気持ちが冷めていくのを感じながら黒ローブ二人を引き摺って茶ローブの所へ向かう。そこに居た三人の黒ローブは光り輝く縄に巻かれてグッタリしている。
「こいつらも追加だ」
「あ……、はい!」
若干怯えた様子を見せる茶ローブに新しい連れてきた二人も縛らせる。
「憲兵にでも突き出すか」
「その役目は私達が請け負いましょう」
腕を組んで黒ローブたちを見下ろしていると後ろから声を掛けられる。振り返ると、金髪翠眼の男が立っていた。理知的な雰囲気を漂わせ、端整な顔立ちを持つその男は微笑みを此方に向けている。
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