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そしてすぐに角を曲がって武装した兵士達が現れ、その男の後ろに整列する。
「……………憲兵ではなく兵士が現われるとは何事だ?おい、茶ローブ。身に覚えは?」
「…………有り過ぎて困ってます」
「それはそうでしょうね。私達の仕事を増やして下さったのですから」
「…………」
男の嫌味に押し黙る茶ローブ。とりあえず辰巳は黒ローブたちを兵士に渡しながら思考する。
「(この茶ローブ、相当身分高いな)」
「ご協力ありがとうございました!!」
「あぁ、構わない。どうせ暇だったからな」
敬礼している兵士達に右手を振って応える。そう、右手を振って。
「そ、その紋章は!!まさか、イグリンド家の!?」
「そうだが何か?」
大袈裟に驚いているこの場に居る全員に軽く答えると、兵士達は辰巳に向かって跪く。
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