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「(あぁ、貴族だから?)」
「あなたが例の養子だったのですか………」
「本当に奇遇ですね。とりあえず城へ行って話しましょう。それで構いませんか?」
「別に構わない」
「では、行きましょう」
「「「「ハッ!!」」」」
男が兵士達に指示を出して、辰巳、男、茶ローブも移動する。
~~~王城~~~
茶ローブ達の後に付いていくと巨大な門の前に着き、横にある小さな扉からぞろぞろと中に入る。
門の内側はとても優美な庭園が広がっていて、戦などに向いていない様に見えた。実用性はともかく素晴らしい庭園であることは変わりなく、辰巳は目を奪われた。
「どうですか、素晴らしいでしょう?」
男が辰巳の様子を見て微笑みながら声を掛けてきた。その声に辰巳は意識を戻され、頷いて返事をする。
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