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フードの下から現れたのは絹の様に美しく流れる煌びやかな金髪。大きな瞳は青空を映したかのような透き通る蒼で、肌は真珠の様に白く艶がある。
正にお姫様然とした美少女だった。
「私はフィーネ=プリマヴェーラと申します。国王の娘であり、第二位王位継承者です」
毅然とした態度で姿勢を直してから辰巳に会釈する。その様は威厳めいたものを辰巳に感じさせ、確かに王族としての素質を継いでいるようだった。
「横柄な態度で申し訳ないが、俺も挨拶させてもらう。俺は辰巳=イグリンド。知っていると思うが、先日養子に入った者だ」
先に口調を謝ってから自己紹介して頭を下げる。
「で、あんたは?」
「私ですか?私はディアス=ヘルプストと申します。フィーネ様の教育係兼指揮官を勤めさせて頂いています」
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