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「目が覚めたか………自分の状況が分かっているか?」
「全く分からないな。説明を頼みたい」
「勿論だ、私にはその義務があるからな。端的に言うと弟の禁術が原因だ」
「禁術………?」
「自らの命を捧げ上位存在を強制召喚する術だ。あいつは軽く狂っていてな、普段から試したいと言っていた」
「巻き込まれたのか…………。俺は帰れないのか?」
「それなのだが………」
帰れるのか聞くと目を逸らして難しい顔をする。ほとんど答えているようなものだ
「無理なのか………」
「本来ならば………」
再び目を合わせて話しだす
「召喚された者と存在していた場所は《糸》により繋がっている。しかしお前にはそれがない。恐らく弟が何かやりやがったな」
「マジかよ…………」
ベッドに倒れこむように座り情報を整理する。
結論→弟、迷惑かけないで死ね
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