アイの誕生日

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「ね、ねぇ。開けてもいい?」 ネコ達にアイが言った。 「あ、開けていいニャ。」 アイが包み紙を開けると…、 「あ、可愛いヘアピン!ありがとう!」 大きな花が付いた可愛いヘアピンだった。 「喜んで貰えて嬉しいニャ。」 「良かったニャ。」 ミーシャもメルルも笑顔になった。 「良かったじゃねぇか。二匹共。」 「ユウしゃんはお金の使い方に注意ニャ。」 「分かったよ!」 みんな大笑いした。 「あれ?」 突然、マユが気づいた。 アイのネコ・ティナがいないのだ。 「ねぇアイ。ティナは?」 「え?そういやいないね。ここで一度も姿見せてないな…。」 「部屋にいるんじゃねぇの?」 ユウに言われ、アイは立ち上がった。 「アタシ、部屋見てくるね。」 アイが部屋に向かおうとすると…、 「あ、ティナ!」 ミーシャがドアの陰に隠れているティナを見つけた。 「ティナ!どこにいたの?…って、ちょっと、ティナ!」 ティナは急いで階段を上がった。 「どうしちゃったのかな?あの子…。」 「さぁ…。」 ゴーン…ゴーン… 「あ、もうこんな時間!帰らなきゃ!」 マユが立ち上がり、続いてユウ、ミーシャ、メルルも立ち上がった。 「今日はありがとう。楽しかったよ。プレゼント、大切にするね。」 「うん。こちらこそ楽しかったよ。じゃ、また学校で。」 「またな。」 「バイバイニャ。」 マユ達はそれぞれの家路へ帰った。 「さて、片付け片付け!(ティナ…大丈夫かな…)」 アイは家の中へ入っていった。 その時、ティナはー、 「(ボク…プレゼント…用意してなかったニャ…。……そうだ!)」 何かを思い付いたティナは、アイにバレないように家を出た。
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