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咄嗟に秀和は充電器を抜き、携帯電話をかける。
プルルル。
数十秒が経過した。
一一一一プツ。
「……またか…………昇にい、どうせまた映画でも観てんだろ。ハァ~、宿題を理由に久々に遊べると思ったのに」
そうだ。はなっから秀和は勉強をする気などなかった。
それでも少しはしなければ、と考えるが結局、毎回この結果に終わる。
春休み最後の日だからと悪あがきに少々、気張ってはみたが無意味だった。
「よし、この考えはなしにしてだるいから寝るか」
とことんぐうたらな野郎だが、頭はいいから問題はない、ただそれだけの単純な話だ。
春休みの終日も日常(いつも)の如く経過していくのだった。
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