☆美鈴side☆

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学費免除は超嬉しいけど特待生になってからやたら目立つし みんなが私に気を使うし 精神的にも体力的大変な毎日…。 私がトボトボ絨毯の上を歩いてると一人の女の子が 「美鈴様お鞄お持ちします」 と手を差し伸べてきた 「大丈夫だよ鞄くらい自分で持てるし」 「いえ…お気になさらずに私に持たせて下さい」 「いや…本当大丈夫だって」 気を使ってくれるのは嬉しいけどさすがに悪いし自分で持てるし 「そうですか…申し訳ございません」 「謝らないで。気を使ってくれてありがとう」 私は女の子に笑顔を向けた 女の子は顔を赤らめて 「いえ……。」 とだけ言って一礼をして列の中に戻っていった。
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