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『由里香ばいばいっ!』
『さよなら……』
朝と同様ぎこちない会話をし学校を出る。
学校から家までは自転車で15分ほど。
両親を幼い頃に事故で無くした私は小さなアパートに1人暮らしをしている。
部屋に入り、鞄を放り投げ、制服を脱ぎ捨てる。
仮面を剥がすかのごとく。
一気に脱力感が押し寄せ、ベッドに死んだように倒れこむ。
『はあー、疲れたあ~。早く酒飲みてぇ~。』
制服を脱ぎ捨てた瞬間もう学校の私はそこにはいない。
これからが本当の私。
『さてと。準備しますか♪』
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