孤独な蝶々

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パーティーバッグを手に持ち私は夜の街へと出かけて行く。 時刻は夜10時。 本当の私にとってはこれからが朝だ。 『お姉ちゃーん!ちょっと飲み行こーよ!』 『綺麗ですね~!モデルとか興味ないですか?』 『お酒とか好きですかー?良かったら体験しませんか?』 学校での私とは打って変わって夜の街でのあたしはしきりに声をかけ続けられる。 ナンパやキャッチを軽く交わして私はあるバーへと入っていく。 “Rena crayou” “レナ クライユー” そう書かれた看板が掛かっているドアを開け店の中へと入る。
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