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「おぅ。萩野と中西、元気やな~」
そう声をかけてきたのは2年の金子 睦月(カネコ ムツキ)先輩。
俺達と同じ長距離で見た目は軽そうに見えるが真面目で気さくで先輩の中では一番話しやすい先輩だ。
「金子先輩、相変わらずですね」
「中西、それ褒めとんかよ~」
「一応褒めたつもりなんですけど…」
「一応ってなんやねん、一応って!!」
金子先輩はそういって優の髪をくしゃくしゃする。
「ちょっ…やめてくださいよ~」
「え~?照れとんか?お前~」
「照れてません!!」
「金子先輩も優もみんなもうグランドいきましたよ。早くいきましょう」
「そうだな。お前ら早くこいよ~」
あはははは、と笑いながら部室を出ていく金子先輩。
「佳亮、俺って金子先輩にからかわれとんかな?」
「さぁ?早く行くぞ」
「ちょっ…待てって!!」
そういう優を無視して部室を出ていく俺。
その後ろから慌ててでてくる優。
1年の俺達はまず基礎体力をつける為に筋トレやランニングなどをする。
先輩たちがしている練習は5月かららしい。
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