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俺はその封筒を手にとると、確かめた。
………この手紙は…どう見ても!
「よっ、おはよ桃城。」
ドキンッと心臓が跳ね上がった。
振り向けば、登校したての室井がいた。
「なんだよ、なんか怖い顔しちゃって。」
「いや、別に…。」
室井は不思議そうに首を傾げ、自分の下駄箱から内履きを取り出して履き替えた。
と、俺が手に持っているソレを目に入ったらしい。
まじまじと見たかと思ったら、目をまん丸くして驚いた。
「お、おい…!桃城っ!まさかコレって!?」
もしかしなくても、たぶんそうだ。
「き、北原さんからのラブレター!?!?」
「ま、そうだろな。」
この独特のレース模様の封筒は間違いなく以前に北原が俺に出したものと同じものだ。
「中身見た?」
「いや、まだだけど。何を今さらって感じだけどな。」
厚さから見るに、ちゃんと中身は入ってるみたいだな。
今さら俺になんで手紙なんて。
俺は肩をすくめると苦笑いする。
と、その時。
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