告白

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「ライナとセイルはどうしたの?」 「ライ兄ならさっき、帰って来たルミ姉に追いかけられてどっか行ったよ。セイ兄は知らないなぁ」 セイルは、事件翌日である昨日に、ミサやヴァン、リリアたちにはもちろん、騎士たち全員に謝罪していた。 団長の言葉もあり、死者も出なかったので騎士たちは幸い許してくれ、ミサたちも快く彼を迎えていたのだった。 「ルミが帰ってきたのか…。じゃあ、セイルはここからが正念場ね」 「そうだよね。ハイムさんはともかくルミさんは鬼だからなぁ。セイル引きちぎられるんじょないの?」 ヴァンが他人事のように笑い飛ばしたその時だった。 後ろから、頭を誰かにガシッと鷲掴みにされ、ヴァンは急に大量の汗をかきだした。 「だぁれが鬼だってぇ?ヴァン」 「だ…う…ふぁ…る、ルミさん。いたの?」 強制的に振り向かされたヴァンの目に入ったのは、まさに鬼の形相だったルミの顔だった。 ハイムが帰ったということは、当然彼女もここにいることになる。 「ルミ姉、ライ兄は?」 「ライナくんならどっかに隠れてるわ。てか久しぶりね。そうでもないかな?」 泡をふくヴァンをコロッと床に投げ、ルミは笑顔を見せた。 彼女と以前最後にあったのも、またナナとの事件以来のことである。
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