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「そうね。ちょっとまた道草くってたから、遅めの到着ね」
「全くよ。危うく待ち過ぎてライナくんを犯したくなったもん」
「全然危うい時の衝動じゃないでしょ」
「ははっ、まぁ冗談はこれくらいにしといて。またあの七光りのバカ女がちょっかい出してきたみたいね。話は聞いてる?」
七光りの使い方を明らかに間違えているが、言いたいことは何となくわかるので、その場にいる人物は誰も突っ込まなかった。
「聞いてるというか、私たちも一緒に戦いましたもんね」
「あら、通りで被害が少ないと思ったわ。やるじゃない」
「あたしたちにかかればお茶の子さいさいよ。レイ姉は熱でぶっ倒れてたけどねー」
「今回は感謝に尽きるわ。よくやってくれたよね」
「ところで、セイルの姿が見えないんだけど、知らない?」
セイルのことをどう伝えればいいのか、ディント同様レイチェルたちはわからず、自分らの口からは告げないようにとは決めていた。
だが、彼が今どこにいるのかまではわからないのは言えることである。
「さぁ、今朝からはアタシたちも見てないけど…」
「そう。ヴァン、あんたも見てないの?」
「み…見てましぇん」
「あらそう。どこ行ったんでしょうね?」
ルミが首を傾げたのと同時に、リーセが部屋に入って来た。
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