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「死ねっ!!」
「だから何で俺ぇ?」
レイチェルから殴られたライナが意識を失っているのを他所に、アンナが話を再開する。
「まぁ、ゆっくりして行くといい。今は任務で忙しいが、ヴァン、いつかはあの時の続きをしようじゃないか」
「そうだね。僕の勝ちは見えてるけど」
「ははっ、おもしろい。その台詞そっくりそのまま返してやる。じゃあ、まだ仕事があるので失礼する」
アンナはルミの後に続き、やり残した仕事を片付けに行った。
「レイチェルさんたちって、アンナ隊長ともお知り合いだったんですか?」
濃い人物ばかりですっかり薄くなっていたリーセが、ようやく会話に復帰してきた。
「そーだよ。アンナさんとは一回戦ったけど、勝負つかなかったんだよね」
「あのアンナ隊長に?ヴァンくん、どんだけすごいの…」
「あはは。もっと誉めてよ」
「でね、お腹減ったんだけど、ミサちゃん何か作ってくれない?」
「話の切り替え早っ!まぁ、いいわ。ちょうどお昼どきだし」
「僕もー!!」
「俺も手伝うよ」
「レイ姉とリリ姉は?」
「アタシはいいわ。まだちょっと食欲がね」
「私もちょっと今は…後でにします」
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