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話は戻り、病室
昼食の準備のためライナたちが部屋を出て行き、レイチェルとリリアの2人きりになった。
このツーショットは意外に珍しく、加えてリリアの様子がなんとなくおかしい。
「リリア、朝何か食べたの?」
「あ…いえ。今はお腹があまり減ってなくて」
「そう。具合でも悪いの?」
「あ…いや、別にそんなわけじゃないんですよ!私は元気ですっ」
「ならいいけど…」
それから一息間が空き、リリアはもじもじしながらレイチェルをちらちらと見始めた。
何か自分に聞きたいことでもあるのだろうか。レイチェルの疑問は募るばかりだった。
「あ、あの…レイチェルさん」
「何?」
「実は、相談したいことがあるんです」
やはりそうか。リリアの相談事など一体何だろう。
レイチェルは少しわくわくしながら、リリアの相談に快くのることにした。
「なになに?何でも言ってよ」
「はい…。ライナさんのことなんです」
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