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「ライナの…?」
「はい。あの…その、聞きにくいなぁ…」
「言ってみてよ」
「じゃあ…レイチェルさんはライナさんのこと、どう思ってますか?」
「え…?」
突如投げかけられたリリアの問いに、レイチェルはドキッとする胸をおさえた。
なぜ急にそんなことを聞くのか不思議でならなかったが、ここは何と答えればいいのだろう。
ライナのことを好きだが、それを正直に言えないのが自分の性格。
リリアにとはいえ、その本音だけは言えるはずもない。
「どうって…別に。ライナは仲間でしょ」
「それだけですか?好きだとか、そういうのはないんですか?」
今のリリアはやたらと追求してくる。
今さら否定もできず、レイチェルは首を縦に振って笑った。
「う…うん。そりゃそうでしょ。何でアタシがあんなバカを?」
レイチェルがそう答えると、リリアはなぜか安心したように息をついて笑った。
「そ…そうなんですか。あはは。良かったぁ」
「良かった?」
「はい。実はここからが相談したいことなんです」
まさかとは思うが…顔を赤くするリリアを見て、レイチェルには嫌な予感しかしなかった。
「え…何?」
「あの…その…私、ライナさんのことが…………好きなんです」
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