告白

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レイチェルを始めとし、ライナたち6人はただでさえ総戦闘能力が高い。 それに加え、あのハイムやルミもいれば、向かうところ敵なしという感じまでしてくる。 最上級魔物と言えど、これだけのメンツが揃えばおそらく余裕で勝てるだろう。ライナたちはそんな気がした。 「本当っすか?そりゃ心強いっすね」 「当たり前よ。ロアギール騎士団本部一番隊隊長と副隊長がいれば無敵に決まってんでしょ。出発は明朝。正門に集合よ。今夜はゆっくり休んでおいて」 「わかりました」 それで話は終わり、ライナたちは明日の準備のため部屋を出て行った。 だが、1人だけボーッとして、みんながいなくなっていたことにも気づいていない人間がいた。 「レイチェル、どうした?ライナたちはみんな出て行ったぞ?」 ハイムから声をかけられ、ようやくレイチェルは我に帰った。 「ふぁ、え?」 「だから、みんなもう部屋から出て行ったぞ?」 「あ、本当だ…。アタシったら何してんだろ」 レイチェルは照れ笑いしながら、ライナたちを追いかけようとしてドアノブを握った。 「レイチェル、ちょっと待ちなさい」 ルミが、レイチェルをふと呼び止めた。
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