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それにしても一向に片付かない
果たして自分のこの部屋にはこれほどまでに
荷物があったのだろうかと、疑うほどだった
「あれ、この本……」
千紗が一冊の本を手にとる。
それは幼少時代に祖母の家の近くにあった
大きな森で撮った写真の数々を収めたアルバムだった。
そこには満面の笑みの自分と
同じく満面の笑みをした女の子が写っていた
「この子――
小っちゃい頃によく遊んだっけか
たしか名前は……」
“浮かばない”
「あ、れ……?
おかしいな…思い出せない」
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