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リィの手記4
142年 海の月 天候:雨
とんでもない事やってしまった…。
軽はずみになんでも行動してしまうのがアタシの欠点だ…。
他人を幸せにするって本当に難しい。うん。難しいよ…。
…ッてか幸せって一体なんなんだろう。幸せ…幸せ…。言葉や文字では説明しづらいね。幸せって。アタシにとっては、大好きなユキと一緒にいれることがなによりの幸せだけどね。
そういえば前にユキと立ち寄った村の人達は、『幸せになるためには犠牲がつきものだ』とかなんとかほざいてたなぁ…。
ぶっちゃけアタシは全くそうは思わないんだけどね。
だって幸せになるための犠牲とかなんとか言って、実際はただのエゴだもん、それ。幸せがなにかもわからないで、努力もしないで、何が犠牲だよ…。
そんな犠牲なんか無くたって、ユキは側にいてくれるし、犠牲の上に成り立つような関係じゃないもん。
さっきも書いたけどユキと一緒にいれることが、アタシのなによりの幸せ。
ユキの綺麗な微笑みも、困った顔も暖かい手も、みんなアタシを幸せにしてくれる。匂いも、雪のように白い肌も、可愛いツノも。
…ねぇ、ユキ?
アタシ、あなたが一緒にいてくれたから、前を向いて歩けるようになったよ?
なんにも信じられなくなって、なにもかもが真っ暗で、声を枯らして泣いていたあの頃のアタシは、真っすぐ前を向いて歩くあなたに、本当に救われたんだよ?
面と向かってこんな事言えないからね。せめて日記の中だけでも、アタシの想いを形にするね。ごめんね。
…てか何書いてんだ、アタシ…。
脱線しすぎ…だね。
もう今日はこの辺で書くのや~めよ…。
後で読み返したら絶対ハズいね。この日記…。
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