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二人がこの村に住み初めて1週間がたった日の夜のことでした。
リィはここに来てから、1週間ぶっ続けでなにか書き物をしていました。
その日も、ユキが仕事を終えて帰ってくると、リィは目を真っ赤にしながら机に向かっていました。
ユキは道中摘んできた花をリィの横にそっと置きましたが、集中しているリィはユキに気付くことなく作業を続けていました。
ユキはふっと微笑むと、バッグの中から本を取り出し、栞から読み始めました。
50ページほど読み、そろそろ明日の為に眠ろうとユキが思ったその時でした。
「できたぁッ!!!!終わったぁッ!!!」
いきなりリィは立ち上がり、両手を天に掲げ空を仰いでいました。
ユキは本に栞を挟み、リィに、
「お疲れ様でした。何を書いてたのかはわからないけど、頑張ってたね」
と、微笑みかけました。
リィはきょとんとユキを見上げ、
「あら、アンタいたの…?もぉ疲れたぁ~マッサージして~」
といってユキの枕にボフッとダイブしました。
ユキは小指の先でリィの背中を優しくマッサージしてあげました。
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