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「あなた達!!探したわッ!何が起きてるのかは解らないけど、とにかく助けて頂戴!!生き埋めになってる人がいるの!!」
二人は女性を安全な場所へ避難させ、村長さんに慌てて付いていきました。
走りながら町の様子を見ていた二人は、その惨状に愕然としました。村の家のほとんどが地面に沈み、なかにはバラバラに崩れている家もありました。
村長さんが、
「あそこよ!あのバラバラになった家に、サルバさんが埋まっているの!!」
と、走りながら崩れた家を指差しました。
サルバさんはキコリで、ユキも一緒に仕事をしたこともある人でした。優しく気のいい人で、ユキの仕事ぶりを仕切りに褒めていました。
見ると、倒れた煙突に足を挟まれて、サルバさんはぐったりしていました。
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