The Beautiful People

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「ところでさ、次に向かってる町はとても美しい町らしいね」 ユキは本を読んでいるリィに言いました。 「自然が豊富で、町も綺麗で、住人たちはとても美しいらしいよ。この町の事を教えてくれた鍛冶屋さんが言ってた。あぁ、楽しみだなぁ」 リィは読んでいた本をパタっと閉じると、少し複雑な顔をしながら、 「そうみたいね。自然が一杯なのはとても素晴らしいことだと思うわ。でも、ユキ君はなんで美しい住人が楽しみなのかしら?」 リィの眉は逆ハの字になっていました。 ユキは困った顔をしながら、 「いや…別に見た目が綺麗な人に会うのが楽しみってわけじゃないんだよ…。美しい住人っていうのは、見た目より心が美しい人達なのかなって思って…」 ふーん…。とリィは返しました。 「まぁ、よくよく考えたらあんたが見た目で人を選ぶわけないわよね~」 リィは長い髪を指先でクリクリ弄びながらいいました。 リィはユキの顔を見ていたずらっぽく笑いながら、 「ま、そのうえアタシは見た目も美しいし、心も美しいからあんたが目移りするわけないものねぇ~」 ユキは頬を掻きながら、 「はは…そうだね」 と返しました。 リィは返事の代わりに、ユキの頬をバシィッと叩きました。
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