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あるところに、変わった姿の鬼と妖精がいました。
鬼はトロルと呼ばれる種族で、人に比べてとても大きく、角が額に2本生えていました。ただ他のトロルとくらべて違うのは、トロルはまるで牛のような顔をしているのに対して、彼は人間にそっくりの見た目でした。肌が白く、鼻筋が通っていて、目が二重でとても美しい姿なのでした。
一方妖精のほうは、かわいらしい、いかにも妖精といった風貌でしたが、他の妖精と違うのは羽が根本からちぎれていたのです。
妖精はトロルの肩に乗っていました。どこにいくにも、二人はつねに一緒でした。
二人はそれぞれ、その変わった容姿によって迫害され、村から追い出されていました。
ひょんなことから二人は出会い、とある人から『妖精とトロルが仲良く暮らしている国』が世界のどこかにある、ということ聞きます。
それからは、二人を受け入れてくれる場所、『妖精とトロルが仲良く暮らしている国』を目指してぶらりぶらりと旅をしていました。
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