scene01.

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春のぬくもりは全てを包み込み 桜は全てを桃色に染めた 柔らかい4月の毎日が 1日1日と、 花びらが舞い散るように ゆったりと過ぎていた と、 4月の実況はこれくらいにして とてもじゃないが、 今の俺は 春のうつつだなんだと 抜かしている余裕はなかった 「え?、手越に…?」 「だから、できたー…の」 「うそーー!!!」 「いたっ」 急にブレーキをかけたため 後ろの荷台に座る手越が 自転車のハンドルを握る 俺の背中に突っ込んだ 簡潔に言おう 手越に恋人ができたらしい  
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