scene01.

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「ついに手越にー…か」 「そうなんだよー」 春の昼下がり、 自然と優しくなるようだ というのは表だけ!!! 内心、平常心なんか保てたもんじゃない! 恋人ができた!? そんなの俺が許すわけ… 「まっすー、喜んでくれる?」 「もちろん。  手越の嬉しいことは  俺も嬉しいよ…?」 後ろで手越が足を揺らす バランスが少し崩れる 手越は今さくら色なのだった 強がる俺の心は 悲しみで溢れるようだった 「で、どんな子?」 しょうもないやつだったら 乱暴にでも引き離してやりたい ここまで手越を育てたのは 俺と言っても過言ではないのだから! いや、 少し言い過ぎかもしれないが 幼なじみの俺の存在があったからという事実に 変わりないのだから  
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