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「ついに手越にー…か」
「そうなんだよー」
春の昼下がり、
自然と優しくなるようだ
というのは表だけ!!!
内心、平常心なんか保てたもんじゃない!
恋人ができた!?
そんなの俺が許すわけ…
「まっすー、喜んでくれる?」
「もちろん。
手越の嬉しいことは
俺も嬉しいよ…?」
後ろで手越が足を揺らす
バランスが少し崩れる
手越は今さくら色なのだった
強がる俺の心は
悲しみで溢れるようだった
「で、どんな子?」
しょうもないやつだったら
乱暴にでも引き離してやりたい
ここまで手越を育てたのは
俺と言っても過言ではないのだから!
いや、
少し言い過ぎかもしれないが
幼なじみの俺の存在があったからという事実に
変わりないのだから
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