少年の自覚

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その日はとにかく寒かった。 昨日の晩から雪が降り始め、朝になると辺りは銀世界だった。 僕も子どもながらに喜んだ。 夜になっても雪は解けることなく、むしろ凍っていった。 僕はいつものように父と寝る前のおしゃべりをしていた。 僕は父が大好きだった。 誰よりも優しい父。 いない母の代わりに何でもしてくれた。 そんな父が大好きだった。
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