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「来ちゃったって!?」
「そっちのベッドで寝てる」
そんな満面の笑みで言われても……
「これは会ったほうがいいの?」
「…ぅ……あっ!…」
不意にまきちゃんの言葉がとまり、目線が私からズレる。
「ん?」
視線の方へとゆっくりと顔を動かす。
「空くん…」
そら君と呼ばれたその男の人は眠たそうにあくびをしながら、ベッドルームのカーテンの前に立っていた。
髪は嫌味のない焦げ茶。全体的にウェーブがかかっている髪にきれいに整った顔。
身長も高く、足もスラッと長い。
Tシャツにジーパンというラフなスタイルなのになぜか雰囲気をかもし出していた。
「………………」
「………………?」
無言で見つめられて、どう返せばいいのかわからなかった。
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