嫌いな人はいないはず。

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「空くん?」 まきちゃんが声をかけた。 「……まき………」 寝起きだからか、カラダの奥まで入ってくるような甘い声。 「いるよ?本物のゆうちゃん」 そぉ言ってまきちゃんは私の方を指差した。 「……ホンモノ?………っ!?」 やっと私と目が合った。と思った瞬間に、目を見開かれた。 「??」 「……っっっ!…櫻井ゆう!!」 びっくりするほどの大きな声で空くんと呼ばれる男の人は私の名前を呼んだ。 「…はい…」 思わず返事をしてしまった。 「本物!?まぢ!?めっちゃかわいいっ!!」 抱きついてきそうな勢いで私の方へと駆け寄ってきた。 「ちょっと!!…まっ…」
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