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入学式なのです!!
中学3年生 9月
先生A「……で、君。志望校はもう決めたの?」
「し、獅子鐘学院に行こうかと……」
先生A「なんだと?!」
「え?!」
先生A「悪い事は言わない、あそこは辞めなさい」
「え、でも……」
先生B「貴女の成績は貴女が一番分かってらっしゃるでしょう?」
先生C「筆記に関してはまるでダメ、魔法もあまり良くはない。諦めろ」
先生A「うんうん」
「で、でも親もあそこに行けって言ってますし」
教頭「我々は君の為を思って言っているんだよ。確かに挑戦する事は大事だが、君のはあまりにも無謀だよ」
「いつの間に?! というか、教頭先生までですか?!」
先生B「貴女なら地元の高校でも何も問題ないはずよ。わざわざ東のはずれにある獅子鐘学院に行くなんて」
先生A「それにあそこは最悪だぞ」
「え、なんでですか?」
先生A「獅子鐘を知らないのか? あそこでは貴族と平民が毎日喧嘩しているんだぞ」
「ケンカですか?!」
先生C「お前みたいにひ弱な奴ならば一日も持たないぞ。毎日焼きそばパンを買わされる生活なんてしたくないだろう?」
先生「考え直せ。お前には全く向いてない」
「……………」
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