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「椿ちゃん椿ちゃん、彼女は一体何を言っているのでしょ……って、それは獅子鐘学院のパンフレット?」
なんとタイムリーな。
「えーとねぇ、37ページくらいだったかなー」
「了解。37ね…………あ。」
「『あ』ってなんですか『あ』って?!!」
「………くるみ、あんたもしかして平民だったの?!!」
「なわけないじゃないですか!! 正真正銘の貴族です!! 私の父は“マポロン”の名を戴いてます!!」
椿ちゃんがあまりにも突飛な発言をしてきたので、叫ぶように否定しながら椿ちゃんからパンフレットを奪い取りました。
全く、椿ちゃんまで悪ノリして……。
「『………1組から13組までは平民生徒で構成され、14及び15組は貴族生徒で構成される』」
あれ?
「な?」
「えっと、きっとなんかの間違いですよ。ほら、古い情報を載せちゃったとか。あれ、おかしいですね……し、視界が」
「今回だけは泣いて良し」
「ここで泣かせるの?!!」
嗚呼、椿ちゃん、もうダメみたいです。
……アシンメトリーがなんか言った気がしますが無視です。
聞こえません。
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