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「一体何を運ぶんでしょうか?」
「『準備室』って書いてあるけど……」
なんとなく嫌な予感はしますが、いつまでもこうしてはいられません!!
「うりゃー!!」
ガラガラガラ バンッ!!
「もっと静かに開けなさいっ!!」
「あうっ」
椿ちゃんに殴られました。
ちょっと元気良くドアを開けただけで、椿ちゃんに殴られました。
「椿ちゃんヒドイで……ってなんですかこれは?!」
準備室いっぱいに教科書と思しき本の山。
私みたいな馬鹿は、居るだけで気絶してしまいそうです。
「うわ……見てるだけで吐き気する……」
「椿ちゃんも私と同じですもんね」
「………ッ!!」
「あぅ。何故ですか?! 乱暴は良くないです!!」
もっかい叩かれました。
「なんか馬鹿にされた気がしたから」
「な……」
むむ、どうやら椿ちゃんは読心術を使えるようですね。
こっちの心が完全に読まれました。
「言っとくけど、読心術なんて使えないからね」
「なッ?!?!」
「あはは、さっさと運ぶよ~」
友達歴12年にして新発見です。
椿ちゃん、侮れませんね……。
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