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あの本の山はやっぱり教科書でした。
自分たちが使う物は自分で取りに行け、という考えですね。
ですが、使う教科書はなんと一人18冊!!
ここは6階ですし2回に分けるのは疲れてしまいます。
でも一度に運ぶと腕が痛くなりますし、足元見えない&バランス保つ、の超テクニカル教科書運びになってしまいますし。
これは悩みます……。
で、結局、
「うぅ……腕がぁ~」
やっぱり2往復はメンタル的に嫌ですので、一度に持って帰ることにしました。
「ぁあぁあぁあ~~~椿ちゃん助けて」
「私が言いたいわっ!! 全く、私にほとんど預けて、自分は10冊も運んでないくせに!!」
決意したは良いものの、階段の最初の一段目を踏み外して思いっきりこけてしまい、私は足元が見えてないと私の周りにいる人が危ないという事で、椿ちゃんに半分持ってもらう事になりました。
「あ~もうほんっと重いなぁもう。お前らも少しは軽くなれよもう……」
私の隣でぶつぶつと訳のわからない事を呟く椿ちゃん。
変な事言ってますが、実は彼女、今凄い事してるのです。
なんと、自分の頭より高い教科書の山2つを、右手と右肩、左手と左肩を使ってそれぞれ持っているのです!!
山が両脇にいくので足元を若干確認する事が出来ますが、それでも2つの山のバランスを崩さずに階段を降りるという事は中々できない事ですよ。
椿ちゃんにこんな才能があったなんて。
今日は新発見が多いですね。
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