17人が本棚に入れています
本棚に追加
天音 さつきⅠ
それは、どちらからともなく始めたことだった。
ただ単に、アイツが睨んで来たからこちらも睨み返しただけ。
別に嫌いじゃない。
好きでもない。
本当に何も思わない。
アイツに対する特別な感情なんて無かった。
『好き』も、
『嫌い』も。
私にとってアイツはただのクラスメイトで、空気みたいな存在で、
そこに居ても居なくても
視界に入っているかなんて気づきもしない。
本当に、
別に、
何も、
思わない、
存在。
だった。
最初のコメントを投稿しよう!