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いつの間に
後ろにいたのか?
兄譲りの能天気さをもつ妹でも
『並中に君臨する不良達を一人で締め上げた』
『並中生だけでなく 警察も町の住民も皆、彼のいいなりだ』
根も葉もない噂が彼女の脳裏をよぎる
ただそこに存在するだけの¨少年¨に彼女の身体は震え上がった
「そこで何してるのって聞いてるんだけど」
なかなか口をひらかないため雲雀の声色は少々怒っているように聞こえた。
いつの間に
手が届く距離まで
近づいてきたのか
雲雀とマドンナの距離はわすが数センチにまで迫った・・・
「家庭科の実習で指を切ってしまって・・・」
やっとの思いで口が開いた
「ふぅん」
そう興味もなさそうに彼は相槌を打ち
そして彼女へと
最強と謳われる少年とは思えぬか細い手を伸ばした。
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